Shivering Isles/Books/SE09RelmynaLog2

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題名 Edit

原題 Edit

訳題 Edit

本文 Edit

原文 Edit

<font face=5>
Unproductive Musings<br>
Today I intended to continue my research into the effect of pain on the host of the unborn (in this case the middle-aged pregnant Breton female), and yet, no matter how many times she was ripped apart and resurrected, I simply could not bring myself to the requisite attentiveness serious study demands.
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Rather than the usual precision of observation, my faculties seemed possessed of a peculiar poetic sensibility. So that, rather than dutifully logging each scream and twitch of agony, I seem transported by her cries to some other place.
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I became sheltered within a tapestry of tranquility, woven from the screams of the Breton's anguish warped against the grunts and clacking of the beasts and shambles that toyed with her.
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It was there, in that spot, my soul naked and clean, that I came to a sense of clarity. And like all - dare I say - religious experiences, returning to my mundane senses, I am left with little more than a faded memory of supernal knowledge, like a burned parchment on which once were written words of wisdom and understanding, of which now only torn and blurred fragments remain.
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The harder I try to remember that innate knowledge, the more it seems to recede from me. The essence that remains is this:
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Pain is a force that purifies, ennobles, and uplifts. It is the Fire that burns away impurities, that melts away imperfections.
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Death is not the sign of weakness, nor bodily constitution the sign of strength. It is what happens to soul when brought into the Fire that determines the mettle of men.
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Those with inner strength are forged into weapons of devastating keenness by Pain's Fire. Those who are undeserving and weak turn to dark and lifeless ash in Its heat.
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And there it stands in all its inscrutability - so much for an unproductive day. Perhaps tomorrow will lead to more fruitful experiments.

訳文 Edit

<font face=5>
不毛な黙考<br>
今日私は胎児(この場合、中年の妊娠したBretonの女性)の宿主に痛みの影響の研究をする予定だったにもかかわらず、どんなに切り刻んで生き返らせたとしても、重要な研究に必要な注意深さに自分を持っていくことが全くできませんでした。
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日頃の観察の精度よりむしろ、私の能力は特殊で詩的な感覚に取りつかれたようでした。つまりそれは、それぞれの叫びと苦痛の痙攣を忠実に記録するよりむしろ、何か他の場所へ彼女の叫び声によって運ばれるようだったのです。
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私は獣のうなり声や鳴き声と、彼女が弄んだShambleに対するBretonの苦痛に歪んだ叫び声から紡がれた、静けさに囲まれた中に隔離されたようになりました。
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そこで、私のありのままの穢れのない魂は明瞭な感覚を取り戻しました。そのようなことを―言わせてもらうと―宗教的な経験をして、私のありふれた感覚へと戻ってきました。かつて知恵と理解の言葉が書かれていた、燃えてしまった羊皮紙にのように、気高い認識の色あせた記憶だけにすぎないほどにしか残っておらず、今は引き裂かれてはっきりしない断片が残されただけです。
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一生懸命にその本質的な認識を思い出そうとするほど、それは私から遠のいていくようです。残った本質はこれです:
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痛みとは、気高く、高める、浄化の力なのです。欠点を溶かしてしまう、不純物を焼き払う、火なのです。
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死は弱点の表れではなく、体の構造もまた力の表れではない。それは人の気質を決定する火の中に至らせる時に魂に起こることなのです。
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内なる強さであるそれは痛みの火により恐ろしいまでの熱意という武器で作り出されます。それに値しない者は闇へ走り、その熱で命のない灰となるのです。
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その不可解さの全てでもってそこにあるのです。―不毛な日はこれくらいにしましょう。おそらく明日はより実りの多い実験へと至るでしょう。
<font face=5>
不毛な黙考<br>
今日は、胎児の宿主(今回は妊娠した中年のBreton女性)に与える苦痛の影響について調査を続けるつもりだった。ところが、彼女を引き裂いて甦らせることを何度繰り返してみても、私は真剣な研究に必要なだけの注意深い状態に自分の心を持っていくことが全くできなかった。
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いつもの正確な観察力と違って、私の精神は奇妙な詩的感性にとりつかれているかのようだった。そのため、私は叫び声と苦痛のけいれんをすべて忠実に記録しているのではなく、彼女の泣き声によってどこか別の場所に運ばれてしまったように感じた。
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私はそのBretonの苦痛の叫喚と、彼女をもてあそぶ獣の唸り声、Shambleの骨の鳴る音で紡がれた、静寂の綴れ織りに包まれていた。
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そこで、まさにその場所で、私の魂はありのままで穢れない状態になり、私は明澄な感覚に達した。そしておそらくすべての宗教的体験がそうであるように、日常の感覚に戻った時、私にはその霊妙な知識のかすかな記憶以上のものは残っていなかった。まるで、かつては英知と理解の言葉が記されていたが、もはやちぎれてかすんだ断片しか残っていない燃え残った羊皮紙のように。
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その本質的な知識は懸命に思い出そうとすればするほど、私から遠ざかっていくように感じる。残された本質的な部分はこのようなものだ:
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苦痛とは、浄化し、気高くし、高める力である。苦痛は不浄を燃やし尽くし、欠点を溶かし去る炎である。
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死は弱さの表れではなく、肉体の構造は強さの表れではない。それは、人の気質を明らかにするその炎に魂がさらされた時に起こることなのだ。
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内的な強さを持つ者は、苦痛の炎によって、破壊的な強さを持つ武器に鍛え上げられる。それに値しない者や弱い者は、その熱によって暗く生命のない灰へと変わるのである。
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それでもその不可解さはすべてそのまま残っている。――不毛な一日はこれくらいにしよう。おそらく明日はもっと実りのある実験になるだろう。


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Last-modified: 2008-09-21 (日) 18:20:59