Shivering Isles/Books/SEBookThePredecessors の変更点

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// Format_ver:0.0.1 (2008-01-01)
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// 【解説】
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// ・翻訳ページ作成時も削除しない事を推奨します
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// 【記述ガイド】
// ・#preの後の中括弧({と})のセット間に原文/訳文をタグが付いたまま
//  コピペすると編集上も表示上も便利です
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// 【注意】
// ・本文部分を囲む#pre記述ですが、原文と訳文を囲む中括弧は
//  『原文は3つづつ、訳文は4つづつ』
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//  正規表現で本文(訳文)を抽出するのに便利故です。
// ・訳文で半角スペースを表現したいときはアンダースコア(_)に置き換えてください
// ・半角スペースを記述するとそこで改行扱いになるので注意して下さい
// ・新しい訳を行う場合は古い訳の下に同じ書式で加えていくようにして下さい
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*題名 [#name]
**原題 [#name_en]
-The Predecessors

**訳題 [#name_ja]
-われわれの前の文明たち

*本文 [#text]
**原文 [#text_en]
// 注意:訳文の部分は中括弧({と})が3つづつ。
#pre{{{
<div align="center"><font face=1>The Predecessors<br>
<br>
Being an Examination of the Curious Ruins of the Shivering Isles and Their Terrible Significance for our Future
<p>
<div align="left">
<br>by Yngvar the Wanderer
<p>
The ancient ruins that dot the countryside are a familiar sight to the inhabitants of the Shivering Isles. So familiar that their true significance has escaped notice of most, until now. I have recently uncovered the terrible secret hidden in these ruins, and I will now share this secret with you. But be warned - this knowledge may be too much for some, as you will know the awful fate that lies in store for you, but will be powerless to do anything to prevent it. If you are strong enough of mind to withstand the psychic shock of having your grim future laid bare, read on.<br>
<br>
My interest in the ruins began with a simple observation: all the ruins visible on the surface appear to be of roughly the same age and architectural style. Who created these once-mighty structures, and what happened to them?<br>
<br>
Further investigation revealed an even stranger truth: although the ruins superficially all appear to derive from the same era, they are in fact of wildly differing ages. Many thousands of years separate the ruins of Cylarne (by far the oldest extant on the surface, despite its relatively well-maintained state) from the ruins of Ebrocca, which at almost 1,000 years old is one of the youngest sites in the Isles. For those who would dismiss this conclusion, I invite you to visit the ruins and examine the evidence for yourselves: the depth of strata covering the buried portions of the structures; the weathering of the exposed stone; the growth of vegetation on and around the structures; etc. (I have compiled the evidence in a separate monograph, "Dating the Predecessor Ruins: Shocking New Evidence Comprehensively Explained," which is presently unpublished, though I will gladly make it available for those scholars wishing to delve further into the minutiae of this subject.)<br>
<br>
Once I began to accurately establish the dates of the various ruins, a disturbing pattern emerged. The ruins fell into distinct periods, each period separated by exactly 1,000 years from the other (although Cylarne remains the exception, being many thousands of years older than the next oldest extant ruin - suggesting only that the ruins from many earlier eras lie waiting to be discovered, or have been lost to the ravages of time).<br>
<br>
What could account for this process of destruction, repeating itself every 1,000 years without fail? The legend of the Greymarch sprang immediately to mind, that ancient tale of a vengeful god venting his wrath upon the land. What if it were more than a legend? What if it were the dimly-remembered account of a real event?<br>
<br>
I suddenly realized the significance of the dating of the most recent ruin that I had discovered: Ebrocca, which my tests proved to be about 1,000 years old. Yes, Dear Reader, we come to it at last. The Cataclysm is upon us again. I have dated the ruins of Ebrocca to great accuracy; I know the very year of our Doom. I refrain from publishing the exact date, as this knowledge is a terrible burden that I would not inflict on others. <br>
<br>
For a long time I hesitated from issuing even this general warning, fearful of inciting panic or despair. But I have concluded that it is better to have time to prepare for the End in whatever way one sees fit than to have it thrust upon them unawares. I no longer doubt that the legend of the Greymarch is based on historical events, and that the last days of our civilization will be terrible - the blasted and tumbled stones of the mighty cities of bygone eras are testament enough to that. But I find it strangely comforting to know that our end is already written in the stones of our Predecessors, and that struggling against our Doom is as pointless as shouting against the incoming tide. I hope that at least a few of my readers will find equal solace in this bleak foreknowledge.<br>
}}}

**訳文 [#text_ja]
// 注意:訳文の部分は中括弧({と})が原文部分と異なり4つづつ。
#pre{{{{
<div align="center"><font face=1>われわれの前の文明たち<br>
<br>
Shivering Isles の奇異な遺跡の調査およびわれわれの未来に対する重要性<p>
<div align="left">
<br>Yngvar_the_Wanderer著
<p>
地方に点在する古代遺跡はShivering_Isles の島民にとって名所として知られている。名所として親しまれすぎたために、今までその本当の重要性が知られることはかった。近頃私はこれらの遺跡の隠された恐ろしい秘密を発見したので、この秘密をみなと共有したいと思う。しかし気をつけて欲しい。_-_待ち構える恐ろしい運命に対して無力であることを知るにつれて、この情報は一部の人にとっては重大すぎるよう思われるかもしれない。もしもあなたが明かされる残酷な未来という心的ショックに耐えうるほど強いのならば、読み進めてください。<br>
<br>
私の遺跡への興味はちょっとした発見により始まった。地上で見ることのできる全ての遺跡は大体同じ時代に同じ建築様式で立てられたように見えるのである。これらの強固な建築物は誰が作ったのか、そしてこれらに何が起こったのか? <br>
<br>
更なる調査で奇妙とさえいえる真実が明らかになった。それは遺跡の外見上は同じ時代のものに見えるものでも、事実上の時代はひどく異なっているということである。Cylarne(比較的よい状態で維持されているにもかかわらず、外見上現存する最古のもののようである) という遺跡とEbrocca という遺跡では数千年の隔たりがあるのである。Ebrocca はIslesの中で最も新しい遺跡のひとつであるのだが、それでも大体1000年の時を経ている。この結論を受け入れない人がいるとすれば、その人には自身の足で遺跡を訪れ自身の手で検証することをお勧めする。遺跡の埋没した一部分を含む地層の深さ、風雨に晒された石材の風化具合、遺跡の周りまた建造物の床から生えた植物の成長、等々(私はこれらの証拠を独自の研究論文『前時代の遺跡群の年代特定_-_合理的に説明の付く新たなる衝撃的な証拠群_-』に盛り込んだ。この主題についてより詳細に探求しようと欲する学徒にはよろこんで情報を開示しようと思うのだが、これは現在刊行されていない)を検証するがよい<br>
<br>
かつてここの遺跡について正確な年代の特定をし始めたとき、不穏なパターンが浮かび上がってきた。遺跡はそれぞれまったく異なった年代に滅びており、それぞれ正確に1000年の間隔を置いているのである。(Cylarne は例外であるのだが、現存する次に古い遺跡よりも数千年は長く存在している。_-_このことは早い時期の他の遺跡が発見されるのを待っている状態であること、または失われ、時間の経過により破壊されてしまったことのみを示唆している)<br>
<br>
例外なく繰り返す1000年毎の破壊の過程をどのように説明できるものか?Greymarch の伝説、復讐に燃えた神が怒りを地上にぶちまけるという古の物語がすぐに思い浮かぶ。それが伝説以上のものであるならどうなるのであろう?それが微かに記憶される現実の出来事に対する言及であるならどうなるのであろう?<br>
<br>
不意に私は私の発見したもっとも最近の遺跡の年代特定という重要なことを実現した。それはEbroccaという遺跡であり、調査により約1000年前のものであることを証明した。親愛なる読者よ、われわれはこの1000年の周期の終わりへといたったのだ。大変動は再び私たちに降り注ぐ。私はEbroccaの年代を特定し、それはきわめて正確である。つまり私はまさにわれわれの破滅の日を知っているのだ。これを書くことはあまりにも負担が大きすぎるので、その正確な日付を公表することは控える。<br>
<br>
長い間この概略的な警告でさえ恐慌や絶望を駆り立てることを恐れ、公表することをためらった。しかし思いがけなく事実を押し付けられるよりも、人々がそれぞれに適した最期を迎えられるように準備をする時間を持てるほうがよいだろうと私は結論した。もはやGreymarchが歴史的事実に基づくことを疑うまい、そしてわれわれの文明の恐ろしい最期を。_-_過ぎ去った時代の強力な都市の打ちひしがれ崩れた石材は十分にわれわれの最期の証左となる。われわれの前の文明が残した石材に我らの最期がすでに書き込まれていたということ、その破滅的な運命に抗し戦うことが寄せる潮の流れに叫ぶのと同じぐらいに無意味であるということを知りながら、奇妙にも私は安堵していることに気づいた。少なくともいくらかの読者がこの暗い予見から私と同じような慰めを得られることを願う。<br>
}}}}

#pre{{{{
<div align="center"><font face=1>われわれの前の文明たち<br>
<br>
Shivering_Isles の奇異な遺跡の調査、および我々の未来に対するその恐ろしい意味について<p>
<div align="left">
<br>Yngvar_the_Wanderer著
<p>
地方に点在する古代遺跡はShivering_Isles の島民にとって馴染み深い眺めである。あまりに馴染み深いため、その本当の重要性を今までほとんどの者が見過ごしてきた。近頃私はこれらの遺跡に隠された恐ろしい秘密を発見した。この秘密を今明らかにしようと思う。しかし警告しておこう。_-_この情報はあまりに重大なものであり、一部の人には受け止めきれないかもしれない。なぜなら読者は未来に待ち受けている恐ろしい運命を知ることになるが、その運命を妨げるいかなる力もないからである。もしもあなたが、残酷な未来をはっきりと知ってしまうことの精神的ショックに耐えうるだけの精神の強さを持っているならば、読み進めてほしい。<br>
<br>
私の遺跡への興味はちょっとした発見により始まった。地上で見ることのできる全ての遺跡は大体同じ時代に同じ建築様式で立てられたように見えるのである。かつては壮大だったこれらの建築物は誰が作ったのか、そしてこれらに何が起こったのか? <br>
<br>
調査を進めると、さらに奇妙な真実が明らかになった。それは、外見上は全ての遺跡が同じ時代のものに見えるが、実際の年代はひどく異なっているということである。Cylarne(比較的よい状態で残っているが、見たところ飛びぬけて古いもののようである) という遺跡とEbrocca という遺跡では数千年の隔たりがあるのである。Ebrocca はIslesの中で最も新しい遺跡のひとつだが、それでも大体1000年の時を経ている。この結論を否定する人がいれば、自身の足で遺跡を訪れ自身の手で検証することをお勧めする。遺跡の埋没部分を覆う地層の深さ、風雨に晒された石材の風化具合、遺跡の周りまた建造物の床から生えた植物の成長、等々(私はこれらの証拠を、独立した研究論文『前時代の遺跡群の年代特定_-_新発見の衝撃的な証拠群の包括的説明_-_』にまとめた。これはいまだ刊行されていないが、この主題についてより詳細に探求しようと欲する学徒には喜んで情報を開示するつもりである)を検証するがよい。<br>
<br>
複数の遺跡について正確な年代の特定を始めると、困惑するようなパターンが浮かび上がってきた。遺跡はひとつひとつ異なった年代のものであり、それぞれの年代は正確に1000年の間隔を置いているのである。(Cylarne は例外であり、現存している次に古い遺跡よりも数千年は古い。_-_これは明らかに、早い時期の他の遺跡がまだ未発見のまま眠っているか、または時の経過により破壊され失われてしまったことを示唆している)<br>
<br>
例外なく繰り返す1000年毎の破壊の過程をどのように説明できるものか?すぐにGreymarch の伝説が思い浮かんだ。復讐に燃えた神が怒りを地上にぶちまけるという古の物語である。もしもそれがただの伝説以上のものだったなら?それが現実の出来事のかすかな記憶を物語るものだったとしたら?<br>
<br>
私は不意に、発見した中で最も新しい遺跡の年代を特定することの重要性に思い当った。それはEbroccaという遺跡であり、調査の結果、約1000年前のものであることが判明した。そう、親愛なる読者よ、われわれはこの1000年の周期の終わりへと至ったのだ。大変動は再び私たちに降り注ぐ。私はEbroccaの年代を極めて厳密に測定した。つまり私はまさにわれわれの破滅の年を知っているのだ。その正確な日付を公表することは控えよう。それを知ることはあまりに恐ろしい重荷であり、私はそれを他人に負わせるつもりはない。<br>
<br>
私は恐慌や絶望を引き起こすことを恐れたため、長い間、この概略的な警告でさえ公表することをためらってきた。しかし、人々がなんの覚悟もなくこの事実に直面させられるよりは、それぞれにふさわしいと考える方法で終末を迎える準備をする時間を持てるほうがよいだろうと私は結論した。もはや私はGreymarchが歴史的事実に基づいていることを疑っていない。そしてわれわれの文明の最期が恐ろしいものになるだろうことも疑いない。_-_過ぎ去った時代の壮大な都市の石材が吹き飛ばされ散乱しているありさまが、それを十分に証明している。しかし、われわれの前の文明が残した石材に我らの最期がすでに書き込まれていることを知り、その破滅的な運命に抗うことは寄せる潮の流れを止めようとして叫ぶのと同じぐらい無意味であるということを知ると、奇妙にも私は慰めを感じることに気づく。少なくともいくらかの読者が、この暗い予見から私と同じような慰めを得られることを願う。<br>
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