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DLC7_Thieves_Den/Books/DLC06ThievesDenBook2
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DLC06ThievesDenBook2
**訳文 [#d84fbcea] // 注意:訳文の部分は中括弧({と})が原文部分と異なり4つづつ。 #pre{{{{ <font face=5> 船長が吊るされた後、俺はHammerfellを旅して回った。 あちこちで数名の船員と合流した後、俺はKaladas船長の帆船に幹部候補として雇われた。 飲んだくれでどうしようもない馬鹿野郎なKaladasの奴は船をAnvilで座礁させやがったのだ。 略奪をする前にだぞ!で、更に閉口したんだが、奴はチンケでつまらん海の町の小便穴のような酒場で死ぬ程呑も潰れやがった。 <br> <br> ああ、居たんだよ。 帝国とUsurper(*2-1)との戦争が起こった時、俺はド田舎の港に居た。 俺はおんぼろな桶と腐りきった何の価値も無い船長の下から抜け出したのさ。 Imperial Navyの野郎どもがUsurperと戦う為に海賊船をすっかり徴発しやがったときにな。 俺たちがドックに戻った時、それを聞いた。 で、海の上で血の香りがする時は縮こまって何も出来ないある一人の馬鹿、そう俺たちの船長だけが舵をNavyに向けようとした。 俺たちの残りは、ああ、そんな事はしなかったさ。 <br> <br> 俺たちは奴ののどを切り裂き、Herm'us Moraへのご馳走として死体を深い海に放った。 俺たちの残りは船をこの泥穴に隠し、近くの入り江で寝転んでしばらくの休息をとった。 <br> <br> そういう訳で、俺は覚えたんだ。戦争はそこに行って戦わなきゃなんねぇお気の毒なクズども以外の誰にとってもすげぇイイモンだってな。 Navyどもがドンパチを押さえつけようとしている間、世の中の奴らは海賊たちがGold Coastをあっちゃこっちゃ荒らしまわっているのにすげぇ慌てたもんさ。 んで、さらに俺たちにとって好都合だったのは、Navyは戦闘を続ける為にHigh Rockに補給線を維持する必要があったんだが、その船団を護衛する余裕が無かったのさ……。 <br> <br> おめぇはしらねぇかもしれんが、護衛のついてねぇ輸送船なんか海賊たちにとっちゃあ絶好のオトモダチなんだぜ。 <br> <br> ちょうど2年ほど過ぎた頃には、ここからValenwoodのあたりまで俺が旗の下に荒らしまわるようにまでなったんだ。 俺たちゃ何十隻もの船と仲間が居たんだが、それでも毎日のように新しい奴らが加わったもんだ。 戦士、船乗り、戦争にひん剥かれた奴、脱獄囚……奴らはピカイチのゴロツキどもだったモンだから売女の子供の俺が指図しなくても立派に仕事をしてくれたンだ。 奴等の事を考えると今でも俺の目には涙が浮かぶもんさ。 <br> <br> だけども、仲間もイケていたけども船も最高だった。Navyの船(*7-1)を手に入れられたからさ。 で、海賊ども向けのGalleon(*7-2)に改装した。 俺の艦隊のいくつかはbosmerの船ですっげぇイケてる帆を張っていた。 それで一番イイ船を俺は自分のモンにした。 "The Black Flag"って名前を付けてな。 お前さんは腐れていっている彼女(*7-3)の残骸をこのあたりで見つける事になろうさ。 彼女はその形をとどめちゃいねぇが、俺はお前さんに彼女の素晴らしかった頃の事を話してやれるぞ。どんな貨物船も逃がさなかった、な。 <br> <br> 船に乗った野郎どもは俺たち自身の事をRed Sabreと呼んだ。 商人どもの船は俺たちの事を海の上の死と呼んだものさ。 <br> <br> 俺たちは俺たちの旗が地平線の向こうに現れたとたんにそれを見た商船の船員どもが船を放棄する事を恐れるほどにもなったんだ(*8-1)。 俺たちを食い止められるようなNavyはいなかったし、Captain Torradan ap DugalとRed Sabreの一味は東方にその名をとどろかせたもんだ。 <br> <br> そう、俺は自慢するつもりじゃねぇが、皇帝が俺に金貨4,000枚の捕縛賞金を付けるまでになったのさ。 そいつぁ俺の中じゃ誇りのようなモンになったな。 勿論、惨めなクズどもがその賞金を得る事は金輪際無かったがね。 Anvilは薄汚れた悪党どもの巣窟になった。殆どの船乗りは俺のために尽くしてくれたからLegionは俺を降参させるための手がかり一つすら決して手に入れる事が出来なかった。 <br> <br> 俺はどうやったら永遠に俺たちの栄光の日々を続ける事が出来るかわかんねぇ。だが、お前さんなら出来るだろう、友よ。 続かなきゃ意味がねぇ。 <hr> 訳注2-1) Usurper<br> Camoran Usurper(簒奪者Camoran)の事。アンデッドやDaedraを率いてValenwood(Cyrodiil南西のWood_Elfの地)・Colovian West(Cyrodiil西部)、Hammerfell(Cyrodiil北西、Redguardの地)付近を収奪した。3E 249に現れ3E 267に打ち滅ぼされるまで混乱は長く続いた。皇帝と帝国の威光が落ちていた時期であった事がその混乱を長引かせた。<br> 訳注7-1) 船<br> 原文はcutters。カッターという名称は色々な用法(近世の帆船の様式、ボートの一種、沿岸警備艇)があるがこの場合は近世の帆船の様式としての語と思われる。帆船としては小型のものでマストは一本。<br> 訳注7-2) Galleon<br> マストを数本持つ船。用語としては大航海時代の船に相当。大砲を積んで戦闘艦としても使用された。マストの数(即ち艦の大きさ)が上記カッターと異なるように思えるが、語の定義を厳密に使用しているわけではないと思うのであまり気にしなくて良いだろう。<br> 訳注7-2) 彼女<br> 英語に於いて、船の代名詞はshe(彼女)である。<br> 訳注8-1) 恐れるほどにもなった<br> 海賊旗を見た商船の船員がせめて海賊に積荷を渡すまいとそれを投棄したりする行動に走る事を恐れる、という意味だろう。また、現実の歴史から言うと、海賊に追跡された船はおとなしく捕まれば命が保障するという賊相手ならば素直に捕まる傾向にあったが、Red Sabreはどちらかというとそれは保障しないっぽい。そういう海賊に狙われた場合、商船は積荷を捨てて船足を上げて逃亡を図ったものである。そのような事実も踏まえていると思われる。<br> }}}}
//=================================== // Format_ver:0.0.2 (2008-12-12) // // 【注意】 // ・本文部分を囲む#pre記述ですが、原文と訳文を囲む中括弧は // 『原文は3つづつ、訳文は4つづつ』 // になっている事に注意して下さい(import出来る形式へのコンバート時の為の工夫)。 // ・新しい訳を行う場合は古い訳の下に同じ書式で加えていくようにして下さい // ・翻訳未完時は、 【訳文記述エリア】 という文字列を残して置いて下さい(プログラム処理用) // //=================================== *本文 [#b9e1a07b] **原文 [#na36bbf3] // 注意:訳文の部分は中括弧({と})が3つづつ。 #pre{{{ <font face=5> After the cap'n were hung, I got around Hammerfell a lot. Fell in with a few crews here an' there, an' after a time got myself hired on as midshipman on Cap'n Kaladas's rig. A' course, Kaladas was a drunkard and the damn fool ran his own ship a'ground in Anvil a'fore we could any real piratin' done. So embarrassed were he that he drank hisself to death in one of the pisshole taverns in this flat little seawater town. <br> <br> So there I were, in a backwater port when the war against the Usurper broke out. I were out on hire with a rickety tub and her worthless rot of a cap'n when The Imperial Navy stole ev'ry private ship in port to go an' fight their war. We was comin' back in to dock when we heard about it. Now, only a fool doesn't bite when he smells blood in the water and that cap'n o' ours was gonna hand his rudder over to the Navy. The rest of us, well, we didn't so much like that. <br> <br> We cut his throat and tossed his worthless carcass to the depths for Herm'us Mora to feast on. The rest of us put keel to this mudhole and broke for the nearest cove to lay low for a while. <br> <br> Now, the thing that I learned about war is that it's profit'ble for just about everyone except for the poor bastards that actually have to go an' fight it. While the Navy were busy puttin' down the rev'lution, they were too busy to worry about a bunch o' pirates runnin' up and down the Gold Coast. And even better for us, the Navy was needin' a stream of supplies up in High Rock to fight and dinna have the ships to escort 'em.. <br> <br> In case you don't be knowin', cargo vessels without escort is a pirate's best friend. <br> <br> In just a couple of years, I had ev'ry buccaneer from here to Valenwood flyin' under me flag. We had dozens of ships and crew and more men joined on e'ry day. Soldiers and sailors, castoffs from the war, escaped prisoners -- they were the best cutthroats and sons o' whores that a pirate cap'n could ever wish for. It brings a tear to me eye to think of 'em all. <br> <br> But even better than the men were the ships: Captured navy cutters. Refitted priv'teer Galleons. Even had a few of them bosmer ships with the funny living sails in my fleet. The finest ship I saved for meself. "The Black Flag". Ye'll find her rotting hull around here. She don't look like much now, but I can tell ye that in her day, there weren't no vessel she couldn't out run. <br> <br> All these men and ships, we called ourselves the Red Sabre. The merchant ships called us death on the seas. <br> <br> We gots to be so feared that most crews jus' abandoned ship when they seen our flag on the horizon. With no Navy to stop us, Captain Torradan ap Dugal and the Red Sabre was known all over the east. <br> <br> Now, I ain't one to brag, but the empire had a bounty on me of forty thousand coins. Now that's somthin' to be proud of. A' course, the poor bastards couldn't never collect on it. Anvil being the wretched den that it is - an mos' sailors there worked for me anyhow -- the Legion couldn't never get no one to give me up. <br> <br> I wish those days coulda lasted fore'er, but you know how it is, friend. Ain't nothing good can ever last. }}} **訳文 [#d84fbcea] // 注意:訳文の部分は中括弧({と})が原文部分と異なり4つづつ。 #pre{{{{ <font face=5> 船長が吊るされた後、俺はHammerfellを旅して回った。 あちこちで数名の船員と合流した後、俺はKaladas船長の帆船に幹部候補として雇われた。 飲んだくれでどうしようもない馬鹿野郎なKaladasの奴は船をAnvilで座礁させやがったのだ。 略奪をする前にだぞ!で、更に閉口したんだが、奴はチンケでつまらん海の町の小便穴のような酒場で死ぬ程呑も潰れやがった。 <br> <br> ああ、居たんだよ。 帝国とUsurper(*2-1)との戦争が起こった時、俺はド田舎の港に居た。 俺はおんぼろな桶と腐りきった何の価値も無い船長の下から抜け出したのさ。 Imperial Navyの野郎どもがUsurperと戦う為に海賊船をすっかり徴発しやがったときにな。 俺たちがドックに戻った時、それを聞いた。 で、海の上で血の香りがする時は縮こまって何も出来ないある一人の馬鹿、そう俺たちの船長だけが舵をNavyに向けようとした。 俺たちの残りは、ああ、そんな事はしなかったさ。 <br> <br> 俺たちは奴ののどを切り裂き、Herm'us Moraへのご馳走として死体を深い海に放った。 俺たちの残りは船をこの泥穴に隠し、近くの入り江で寝転んでしばらくの休息をとった。 <br> <br> そういう訳で、俺は覚えたんだ。戦争はそこに行って戦わなきゃなんねぇお気の毒なクズども以外の誰にとってもすげぇイイモンだってな。 Navyどもがドンパチを押さえつけようとしている間、世の中の奴らは海賊たちがGold Coastをあっちゃこっちゃ荒らしまわっているのにすげぇ慌てたもんさ。 んで、さらに俺たちにとって好都合だったのは、Navyは戦闘を続ける為にHigh Rockに補給線を維持する必要があったんだが、その船団を護衛する余裕が無かったのさ……。 <br> <br> おめぇはしらねぇかもしれんが、護衛のついてねぇ輸送船なんか海賊たちにとっちゃあ絶好のオトモダチなんだぜ。 <br> <br> ちょうど2年ほど過ぎた頃には、ここからValenwoodのあたりまで俺が旗の下に荒らしまわるようにまでなったんだ。 俺たちゃ何十隻もの船と仲間が居たんだが、それでも毎日のように新しい奴らが加わったもんだ。 戦士、船乗り、戦争にひん剥かれた奴、脱獄囚……奴らはピカイチのゴロツキどもだったモンだから売女の子供の俺が指図しなくても立派に仕事をしてくれたンだ。 奴等の事を考えると今でも俺の目には涙が浮かぶもんさ。 <br> <br> だけども、仲間もイケていたけども船も最高だった。Navyの船(*7-1)を手に入れられたからさ。 で、海賊ども向けのGalleon(*7-2)に改装した。 俺の艦隊のいくつかはbosmerの船ですっげぇイケてる帆を張っていた。 それで一番イイ船を俺は自分のモンにした。 "The Black Flag"って名前を付けてな。 お前さんは腐れていっている彼女(*7-3)の残骸をこのあたりで見つける事になろうさ。 彼女はその形をとどめちゃいねぇが、俺はお前さんに彼女の素晴らしかった頃の事を話してやれるぞ。どんな貨物船も逃がさなかった、な。 <br> <br> 船に乗った野郎どもは俺たち自身の事をRed Sabreと呼んだ。 商人どもの船は俺たちの事を海の上の死と呼んだものさ。 <br> <br> 俺たちは俺たちの旗が地平線の向こうに現れたとたんにそれを見た商船の船員どもが船を放棄する事を恐れるほどにもなったんだ(*8-1)。 俺たちを食い止められるようなNavyはいなかったし、Captain Torradan ap DugalとRed Sabreの一味は東方にその名をとどろかせたもんだ。 <br> <br> そう、俺は自慢するつもりじゃねぇが、皇帝が俺に金貨4,000枚の捕縛賞金を付けるまでになったのさ。 そいつぁ俺の中じゃ誇りのようなモンになったな。 勿論、惨めなクズどもがその賞金を得る事は金輪際無かったがね。 Anvilは薄汚れた悪党どもの巣窟になった。殆どの船乗りは俺のために尽くしてくれたからLegionは俺を降参させるための手がかり一つすら決して手に入れる事が出来なかった。 <br> <br> 俺はどうやったら永遠に俺たちの栄光の日々を続ける事が出来るかわかんねぇ。だが、お前さんなら出来るだろう、友よ。 続かなきゃ意味がねぇ。 <hr> 訳注2-1) Usurper<br> Camoran Usurper(簒奪者Camoran)の事。アンデッドやDaedraを率いてValenwood(Cyrodiil南西のWood_Elfの地)・Colovian West(Cyrodiil西部)、Hammerfell(Cyrodiil北西、Redguardの地)付近を収奪した。3E 249に現れ3E 267に打ち滅ぼされるまで混乱は長く続いた。皇帝と帝国の威光が落ちていた時期であった事がその混乱を長引かせた。<br> 訳注7-1) 船<br> 原文はcutters。カッターという名称は色々な用法(近世の帆船の様式、ボートの一種、沿岸警備艇)があるがこの場合は近世の帆船の様式としての語と思われる。帆船としては小型のものでマストは一本。<br> 訳注7-2) Galleon<br> マストを数本持つ船。用語としては大航海時代の船に相当。大砲を積んで戦闘艦としても使用された。マストの数(即ち艦の大きさ)が上記カッターと異なるように思えるが、語の定義を厳密に使用しているわけではないと思うのであまり気にしなくて良いだろう。<br> 訳注7-2) 彼女<br> 英語に於いて、船の代名詞はshe(彼女)である。<br> 訳注8-1) 恐れるほどにもなった<br> 海賊旗を見た商船の船員がせめて海賊に積荷を渡すまいとそれを投棄したりする行動に走る事を恐れる、という意味だろう。また、現実の歴史から言うと、海賊に追跡された船はおとなしく捕まれば命が保障するという賊相手ならば素直に捕まる傾向にあったが、Red Sabreはどちらかというとそれは保障しないっぽい。そういう海賊に狙われた場合、商船は積荷を捨てて船足を上げて逃亡を図ったものである。そのような事実も踏まえていると思われる。<br> }}}}
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