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Shivering Isles/Books/SE36Note
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SE36Note
//=================================== // Format_ver:0.0.1 (2008-01-01) // // 【解説】 // ・この部分は書物翻訳時に自動的に読み込まれるテンプレート記載のヘッダです。 // ・翻訳ページ作成時も削除しない事を推奨します // // 【記述ガイド】 // ・#preの後の中括弧({と})のセット間に原文/訳文をタグが付いたまま // コピペすると編集上も表示上も便利です // // 【注意】 // ・本文部分を囲む#pre記述ですが、原文と訳文を囲む中括弧は // 『原文は3つづつ、訳文は4つづつ』 // になっている事に注意して下さい。これはMod作成時に // 正規表現で本文(訳文)を抽出するのに便利故です。 // ・訳文で半角スペースを表現したいときはアンダースコア(_)に置き換えてください // ・半角スペースを記述するとそこで改行扱いになるので注意して下さい // ・新しい訳を行う場合は古い訳の下に同じ書式で加えていくようにして下さい //=================================== *題名 [#name] **原題 [#name_en] -Hirrus Clutumnus's Will **訳題 [#name_ja] -Hirrus Clutumnusの遺言状 *本文 [#text] **原文 [#text_en] // 注意:訳文の部分は中括弧({と})が3つづつ。 #pre{{{ <FONT face="5"> I've wanted to die for quite some time. Things just aren't going right. Never have gone right, really. No one seems to care either, nor even notice I exist. Not that I'd have much to say even if someone had wanted to be my friend. I'd make a lousy friend anyway. I'm probably even boring the person reading this. I'm certainly boring myself. Not that anyone will ever find this note. Oh, but if they do!<br> <br> If they do it means that I've been granted my greatest wish! To be released from this mortal coil. This isn't a suicide note, no. That would mean I've taken my own life, and we all know what that means. Who wants that kind of existence, to be reborn on a hill every day, reset as if nothing ever happened? That's even worse than the life I'm living. Life I've lived! Yes, yes, yes! I'm sure I'm happy now. The dead me. The me writing this note isn't happy at all. Never have been happy, really. <br> <br> Anyway, the purpose of this note is to say to the man or woman who has killed me: "Thank you!"<br> <br> All I really have is this queer little ring. A wizard gave it to me once, said I reminded him of his dead son. I guess I resemble his dead son even more now. Anyway, he said it would make me happy. Lift the weight of the world off my shoulders or some such thing. Come to think of it, it's the only time anyone has ever given me anything. Personally, I think the thing is worthless. Just like me.<br> <br> I tried it for a while, the "Happiness Ring," but eventually I couldn't wear it anymore. It made me feel odd -- not myself. I didn't like feeling that way so I locked it away. It's pretty enough, though. It might fetch a few gold coins at the merchant. Sorry not to leave much more behind. But, my life never really amounted to much anyway, did it?<br> <br> Yours very truly,<br> <br> Hirrus Clutumnus, deceased }}} **訳文 [#text_ja] // 注意:訳文の部分は中括弧({と})が原文部分と異なり4つづつ。 #pre{{{{ <FONT face="5"> 私はかなり前から死にたいと思っていた。それはうまくいかない。本当にうまくいかなかった。誰も気にしないし、私が存在すると気付きさえしない。もし誰かが私の友人になりたいとしても、それほど話すこともないけど。いずれにしてもひどい友人を作るだろう。多分これを読んでいる人でさえ退屈してるだろう。きっと自分でも退屈してる。誰もがこのメモを見つけるわけでもないだろうけど。あぁ、でもそうしてくれたら!<br><br> もしそうしてくれたら大きな願いが叶えられたことになる!浮世のわずらわしさから解放されることに。これは遺書じゃない。それには私の人生がかかってるってことだ。みんなはそれが何を意味するかわかってる。まるで何も起こらなかったかのようにリセットして、毎日丘の上で生まれ変わりたがってる、そんな存在を誰が望んでる?それは私が送ってる人生よりさらに悪い。私の生きてきた人生!そうだ、そうだ、そうだ!私は今幸せだと確信してる。死んだのは私だよ。このメモを書いている私は全然幸せじゃないがね。全然幸せじゃない、本当だ。<br><br> とにかく、このメモの目的は私を殺した男か女かに言いたいんだ、『ありがとう!』<br><br> 私の持っている物といえばこの奇妙な小さい指輪が全てだ。以前に魔術師が、死んだ息子のことを思い出させる、と言って与えてくれた。今なら死んだ息子により似てると思うよ。とにかく、彼はそれが私を幸せにするだろうと言ってた。世界の重みやそのようなものを私の肩から下ろしてくれると。考えてみると、誰かが何かを与えてくれたのはその時だけだったな。自分としてはそれは役に立たないと思う。私のような者には。<br><br> しばらくの間それを『Happiness_Ring』を試したんだけど、結局は付けることはなくなった。奇妙な感じにさせるんだ_―自分じゃないってね。そんなふうに感じるのは好きじゃなかったからそれをしまい込んだよ。だけどそれで満足してる。商人に金貨何枚かで売れるかもしれない。もっと遺産を残してやれなくてすまない。でも、どのみち私の人生はたいして役に立ってなかったよね?<br><br> 敬具<br><br> Hirrus_Clutumnus、死んだ者より }}}} #pre{{{{ <FONT face="5"> 私はかなり前から死にたいと思っていた。物事はまるでうまくいかない。そもそも、これまでうまくいったためしがない。それに誰も気にかけてくれない。私の存在に気づいてすらいないみたいだ。まあ、たとえ私と友達になりたいという人がいたとしても、大して話す事があるわけでもない。いずれにしても私はひどい友達だろう。たぶんこれを読んでいる人ですら退屈させているだろう。自分で自分に退屈しているのは確かだ。このメモを見つける人がいるかどうかはわからないが。ああ、だが、もしそうなれば!<br><br> もしそうなれば、それはつまり私の最大の願いが叶ったということだ!この世のわずらわしさから解放されたいという願いが。これは自殺の書置きではない。それでは自分で自分の命を奪ったということになってしまう。それが何を意味するかは誰でも知っている。毎日丘の上に生まれ直し、何も起こらなかったかのように初めの状態に戻るなんて、そんな存在になることを望む者がいるだろうか。そんなのは私が今送っている人生よりもひどいくらいだ。いや、生前私が送った人生というべきか!そうだ、そうだ、そうだ!今の私は幸せだろうと私は確信している。今の死んだ私は。このメモを書いている私は少しも幸せではない。そもそも、これまで幸せだったためしがない。<br><br> ともかく、このメモの目的は私を殺してくれた男性か女性かにこう伝える事だ、『ありがとう!』<br><br> 私の持っている物といえば、この奇妙な小さい指輪がすべてだ。以前ある魔術師が、私が死んだ息子を思い出させると言ってくれた物だ。今や私はその死んだ息子になお一層似ているだろう。それはともかく、彼はその指輪が私を幸せにしてくれると言った。世界の重みを私の肩から持ち上げるとかなんとか、そんなような事を。考えてみると、誰かが何かをくれたのはその時だけだ。私としてはそれは役に立たないものだと思う。私自身と同じだ。<br><br> しばらくの間、その『Happiness_Ring』を試してみたが、結局つけていられなくなった。つけているとおかしな感じがした。自分じゃないような感じだった。その感覚が好きになれなかったので、指輪はしまいこんだ。それでも大した品なのは確かだ。店に持っていけば、金貨何枚かで売れるかもしれない。あまり多くの遺産を残せなくて申し訳ない。でも、私の人生そのものが大したものではなかったじゃないか?<br><br> 敬具<br><br> 故Hirrus_Clutumnusより }}}}
//=================================== // Format_ver:0.0.1 (2008-01-01) // // 【解説】 // ・この部分は書物翻訳時に自動的に読み込まれるテンプレート記載のヘッダです。 // ・翻訳ページ作成時も削除しない事を推奨します // // 【記述ガイド】 // ・#preの後の中括弧({と})のセット間に原文/訳文をタグが付いたまま // コピペすると編集上も表示上も便利です // // 【注意】 // ・本文部分を囲む#pre記述ですが、原文と訳文を囲む中括弧は // 『原文は3つづつ、訳文は4つづつ』 // になっている事に注意して下さい。これはMod作成時に // 正規表現で本文(訳文)を抽出するのに便利故です。 // ・訳文で半角スペースを表現したいときはアンダースコア(_)に置き換えてください // ・半角スペースを記述するとそこで改行扱いになるので注意して下さい // ・新しい訳を行う場合は古い訳の下に同じ書式で加えていくようにして下さい //=================================== *題名 [#name] **原題 [#name_en] -Hirrus Clutumnus's Will **訳題 [#name_ja] -Hirrus Clutumnusの遺言状 *本文 [#text] **原文 [#text_en] // 注意:訳文の部分は中括弧({と})が3つづつ。 #pre{{{ <FONT face="5"> I've wanted to die for quite some time. Things just aren't going right. Never have gone right, really. No one seems to care either, nor even notice I exist. Not that I'd have much to say even if someone had wanted to be my friend. I'd make a lousy friend anyway. I'm probably even boring the person reading this. I'm certainly boring myself. Not that anyone will ever find this note. Oh, but if they do!<br> <br> If they do it means that I've been granted my greatest wish! To be released from this mortal coil. This isn't a suicide note, no. That would mean I've taken my own life, and we all know what that means. Who wants that kind of existence, to be reborn on a hill every day, reset as if nothing ever happened? That's even worse than the life I'm living. Life I've lived! Yes, yes, yes! I'm sure I'm happy now. The dead me. The me writing this note isn't happy at all. Never have been happy, really. <br> <br> Anyway, the purpose of this note is to say to the man or woman who has killed me: "Thank you!"<br> <br> All I really have is this queer little ring. A wizard gave it to me once, said I reminded him of his dead son. I guess I resemble his dead son even more now. Anyway, he said it would make me happy. Lift the weight of the world off my shoulders or some such thing. Come to think of it, it's the only time anyone has ever given me anything. Personally, I think the thing is worthless. Just like me.<br> <br> I tried it for a while, the "Happiness Ring," but eventually I couldn't wear it anymore. It made me feel odd -- not myself. I didn't like feeling that way so I locked it away. It's pretty enough, though. It might fetch a few gold coins at the merchant. Sorry not to leave much more behind. But, my life never really amounted to much anyway, did it?<br> <br> Yours very truly,<br> <br> Hirrus Clutumnus, deceased }}} **訳文 [#text_ja] // 注意:訳文の部分は中括弧({と})が原文部分と異なり4つづつ。 #pre{{{{ <FONT face="5"> 私はかなり前から死にたいと思っていた。それはうまくいかない。本当にうまくいかなかった。誰も気にしないし、私が存在すると気付きさえしない。もし誰かが私の友人になりたいとしても、それほど話すこともないけど。いずれにしてもひどい友人を作るだろう。多分これを読んでいる人でさえ退屈してるだろう。きっと自分でも退屈してる。誰もがこのメモを見つけるわけでもないだろうけど。あぁ、でもそうしてくれたら!<br><br> もしそうしてくれたら大きな願いが叶えられたことになる!浮世のわずらわしさから解放されることに。これは遺書じゃない。それには私の人生がかかってるってことだ。みんなはそれが何を意味するかわかってる。まるで何も起こらなかったかのようにリセットして、毎日丘の上で生まれ変わりたがってる、そんな存在を誰が望んでる?それは私が送ってる人生よりさらに悪い。私の生きてきた人生!そうだ、そうだ、そうだ!私は今幸せだと確信してる。死んだのは私だよ。このメモを書いている私は全然幸せじゃないがね。全然幸せじゃない、本当だ。<br><br> とにかく、このメモの目的は私を殺した男か女かに言いたいんだ、『ありがとう!』<br><br> 私の持っている物といえばこの奇妙な小さい指輪が全てだ。以前に魔術師が、死んだ息子のことを思い出させる、と言って与えてくれた。今なら死んだ息子により似てると思うよ。とにかく、彼はそれが私を幸せにするだろうと言ってた。世界の重みやそのようなものを私の肩から下ろしてくれると。考えてみると、誰かが何かを与えてくれたのはその時だけだったな。自分としてはそれは役に立たないと思う。私のような者には。<br><br> しばらくの間それを『Happiness_Ring』を試したんだけど、結局は付けることはなくなった。奇妙な感じにさせるんだ_―自分じゃないってね。そんなふうに感じるのは好きじゃなかったからそれをしまい込んだよ。だけどそれで満足してる。商人に金貨何枚かで売れるかもしれない。もっと遺産を残してやれなくてすまない。でも、どのみち私の人生はたいして役に立ってなかったよね?<br><br> 敬具<br><br> Hirrus_Clutumnus、死んだ者より }}}} #pre{{{{ <FONT face="5"> 私はかなり前から死にたいと思っていた。物事はまるでうまくいかない。そもそも、これまでうまくいったためしがない。それに誰も気にかけてくれない。私の存在に気づいてすらいないみたいだ。まあ、たとえ私と友達になりたいという人がいたとしても、大して話す事があるわけでもない。いずれにしても私はひどい友達だろう。たぶんこれを読んでいる人ですら退屈させているだろう。自分で自分に退屈しているのは確かだ。このメモを見つける人がいるかどうかはわからないが。ああ、だが、もしそうなれば!<br><br> もしそうなれば、それはつまり私の最大の願いが叶ったということだ!この世のわずらわしさから解放されたいという願いが。これは自殺の書置きではない。それでは自分で自分の命を奪ったということになってしまう。それが何を意味するかは誰でも知っている。毎日丘の上に生まれ直し、何も起こらなかったかのように初めの状態に戻るなんて、そんな存在になることを望む者がいるだろうか。そんなのは私が今送っている人生よりもひどいくらいだ。いや、生前私が送った人生というべきか!そうだ、そうだ、そうだ!今の私は幸せだろうと私は確信している。今の死んだ私は。このメモを書いている私は少しも幸せではない。そもそも、これまで幸せだったためしがない。<br><br> ともかく、このメモの目的は私を殺してくれた男性か女性かにこう伝える事だ、『ありがとう!』<br><br> 私の持っている物といえば、この奇妙な小さい指輪がすべてだ。以前ある魔術師が、私が死んだ息子を思い出させると言ってくれた物だ。今や私はその死んだ息子になお一層似ているだろう。それはともかく、彼はその指輪が私を幸せにしてくれると言った。世界の重みを私の肩から持ち上げるとかなんとか、そんなような事を。考えてみると、誰かが何かをくれたのはその時だけだ。私としてはそれは役に立たないものだと思う。私自身と同じだ。<br><br> しばらくの間、その『Happiness_Ring』を試してみたが、結局つけていられなくなった。つけているとおかしな感じがした。自分じゃないような感じだった。その感覚が好きになれなかったので、指輪はしまいこんだ。それでも大した品なのは確かだ。店に持っていけば、金貨何枚かで売れるかもしれない。あまり多くの遺産を残せなくて申し訳ない。でも、私の人生そのものが大したものではなかったじゃないか?<br><br> 敬具<br><br> 故Hirrus_Clutumnusより }}}}
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