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Vanilla/Books/Book1CheapBiographyofBarenziahvII
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Book1CheapBiographyofBarenziahvII
//=================================== // Format_ver:0.0.1 (2008-01-01) // // 【解説】 // ・この部分は書物翻訳時に自動的に読み込まれるテンプレート記載のヘッダです。 // ・翻訳ページ作成時も削除しない事を推奨します // // 【記述ガイド】 // ・#preの後の中括弧({と})のセット間に原文/訳文をタグが付いたまま // コピペすると編集上も表示上も便利です // // 【注意】 // ・本文部分を囲む#pre記述ですが、原文と訳文を囲む中括弧は // 『原文は3つづつ、訳文は4つづつ』 // になっている事に注意して下さい。これはMod作成時に // 正規表現で本文(訳文)を抽出するのに便利故です。 // ・訳文で半角スペースを表現したいときはアンダースコア(_)に置き換えてください // ・半角スペースを記述するとそこで改行扱いになるので注意して下さい // ・新しい訳を行う場合は古い訳の下に同じ書式で加えていくようにして下さい // ・翻訳未完時は、 【訳文記述エリア】 という文字列を残して置いて下さい(プログラム処理用) //=================================== *題名 [#name] **原題 [#name_en] -Biography of Barenziah, v 2 **訳題 [#name_ja] -【訳題記述エリア】 *本文 [#text] **原文 [#text_en] // 注意:訳文の部分は中括弧({と})が3つづつ。 #pre{{{ <FONT face=1><DIV align="center"><br> Biography of Queen Barenziah, Vol 2<br> by Stern Gamboge, Imperial Scribe<br> <br><div align="left"> <IMG src="Book/fancy_font/t_52x61.dds" width=52 height=61>he first volume of this series told the story of Barenziah's origin-heiress to the throne of Mournhold until her father rebelled against His Excellency Tiber Septim I and brought ruin to the province of Morrowind. Thanks largely to the benevolence of the Emperor, the child Barenziah was not destroyed with her parents, but reared by Count Sven of Darkmoor, a loyal Imperial trustee. She grew up into a beautiful and pious child, trustful of her guardian's care. This trust, however, was exploited by a wicked orphan stable boy at Count Sven's estate, who with lies and fabrications tricked her into fleeing Darkmoor with him when she turned sixteen. After many adventures on the road, they settled in Rifton, a Skyrim city near the Morrowind borders. <br> <br> The stable boy, Straw, was not altogether evil. He loved Barenziah in his own selfish fashion, and deception was the only way he could think of that would cement possession of her. She, of course, felt only friendship toward him, but he was hopeful that she would gradually change her mind. He wanted to buy a small farm and settle down into a comfortable marriage, but at the time his earnings were barely enough to feed and shelter them. <br> <br> After only a short time in Rifton, Straw fell in with a bold, villainous Khajiit thief named Therris, who proposed that they rob the Imperial Commandant's house in the central part of the city. Therris said that he had a client, a traitor to the Empire, who would pay well for any information they could gather there. Barenziah happened to overhear this plan and was appalled. She stole away from their rooms and walked the streets of Rifton in desperation, torn between her loyalty to the Empire and her love for her friends. <br> <br> In the end, loyalty to the Empire prevailed over personal friendship, and she approached the Commandant's house, revealed her true identity, and warned him of her friends' plan. The Commandant listened to her tale, praised her courage, and assured her that no harm would come to her. He was none other than General Symmachus, who had been scouring the countryside in search of her since her disappearance, and had just arrived in Rifton, hot in pursuit. He took her into his custody, and informed her that, far from being sent away to be sold, she was to be reinstated as the Queen of Mournhold as soon as she turned eighteen. Until that time, she was to live with the Septim family in the newly built Imperial City, where she would learn something of government and be presented at the Imperial Court. <br> <br> At the Imperial City, Barenziah befriended the Emperor Tiber Septim during the middle years of his reign. Tiber's children, particularly his eldest son and heir Pelagius, came to love her as a sister. The ballads of the day praised her beauty, chastity, wit, and learning. On her eighteenth birthday, the entire Imperial City turned out to watch her farewell procession preliminary to her return to her native land. Sorrowful as they were at her departure, all knew that she was ready for her glorious destiny as sovereign of the kingdom of Mournhold. }}} **訳文 [#text_ja] // 注意:訳文の部分は中括弧({と})が原文部分と異なり4つづつ。 #pre{{{{ <FONT face=1><DIV align="center"><br> 「Barenziah女王の伝記」第二巻<br> 帝国書記官Stern_Gamboge著<br> <br><div align="left"> <IMG src="Book/fancy_font/t_52x61.dds" width=52 height=61>he_first_volume,__本書の第一巻に於いて、Barenziahの父親がTiber_Septim一世陛下に対して叛旗を翻してMorrowindに破滅をもたらすまで、元来は彼女がMournholdの王座の後継者であったことを述べておいた。皇帝陛下の大いなる慈悲心によって、子供であったBarenziahは両親と共に殺害されることは無く、忠実なる帝国臣民であるDarkmoorのSven伯爵の下で育てられたのである。彼女は美しくも敬虔なる子供に育って、その保護者の庇護に対する信頼に満ちていた。しかしながら、この信頼は、Sven伯爵の地所に勤める邪な孤児の少年馬丁に付け込まれてしまった。Barenziahが十六歳の時に、彼は讒言を弄して一緒にDarkmoorから逃げ去るように仕向けたのである。旅路での多くの冒険の末に、Morrowindとの国境に程近いSkyrimの街であるRiftonに、彼女たちは腰を落ち着けたのである。<br> <br> その少年馬丁Strawは全くの邪悪というものではなかった。彼は彼なりの我侭な流儀でBarenziahを愛していたのであり、彼女を繋ぎ止めておくための方法として考えられるのは、彼には詐欺しか存在していなかったのである。当然ながら、彼女がStrawに対して感じていたのは友情のみであるが、しかし、少しずつでも心変わりをするかも知れないことに彼は望みを抱いていたのである。Strawは小さな牧場を購入して心地よい結婚生活を送ることを求めていたが、しかし、その当時の稼ぎでは辛うじて逃亡生活を送るのに間に合うだけであった。<br> <br> Riftonに滞在して直ぐに、Strawは大胆不敵にして悪辣なるKhajiitのTherrisに出会った。そして、街の中心地区に在る帝国司令官の邸宅へ盗みに入ろう、そのようにTherrisは提案したのである。彼が言うには、その仕事の依頼人は帝国に対する反逆者であり、その邸宅で集めた如何なる情報についても充分な報酬を与えてくれるのである。この計画を偶然にも漏れ聞いていたBarenziahは非常に驚いてしまった。彼女は密やかに部屋を後にすると、自暴自棄に陥りながらRiftonの街を歩いていた。帝国に対する忠誠と、そして、友人に対する愛情とに引き裂かれながら。<br> <br> 結局のところ、私的友情よりも帝国に対する忠誠が勝った。帝国司令官の邸宅に足を運んで本当の身元を明かすと、彼女の友人による計画を帝国司令官に警告したのである。その帝国司令官はBarenziahの話を聞くと、その勇気を賞賛して彼女に決して害を与えないと請け合った。その帝国司令官こそ、Symmachus将軍その人に他ならなかったのである。Barenziahが姿を消して以来、彼女を捜して地方を駆け回っていたのだが、ちょうどRiftonに着いて追跡に従事していたのである。Symmachusは彼女を保護下に入れると次のように知らせた。すなわち、妾として売るために追い払われるどころか、十八歳になれば直ぐにでも、BarenziahはMournholdの女王として復位することになっている。そして、その時までは、Septim家と共に新設の帝都に住んで、統治に関する事柄を学びながら帝国宮廷に在籍することになるのである、と。<br> <br> 帝都では、Tiber_Septim帝の治世の中頃に於いて、Barenziahは彼に助力を与えていた。Tiber陛下の子息たち、とりわけ最年長の後継者であるPelagius様は、彼女を妹の如く愛するようになったのである。日々のバラッドは、彼女の美・貞節・機知・見識を賞賛するものであった。十八歳の誕生日には、生まれ故郷に戻る彼女のために、その前座として、帝都全体が別れの行列を成して見送ったものである。その門出に際して人々は悲しみに暮れたけれど、しかし、Mournhold王国の君主という輝ける運命がBarenziahを待っていると誰しもが知っていたのである。 }}}} #pre{{{{ <FONT face=1><DIV align="center"><br> 「Barenziah女王の伝記」第二巻<br> 帝国書記官Stern_Gamboge著<br> <br><div align="left"> <IMG src="Book/fancy_font/t_52x61.dds" width=52 height=61>he_first_volume,__本書の第一巻では、Barenziahの生まれについて述べた。Barenziahの父親がTiber_Septim一世陛下に対して叛旗を翻してMorrowindに破滅をもたらすまで、彼女はMournholdの王座の後継者であった。主に皇帝陛下の慈悲心のおかげで、子供であったBarenziahは両親と共に殺害されることは無く、忠実なる帝国臣民であるDarkmoorのSven伯爵の下で育てられたのである。彼女は美しくも敬虔なる子供に育って、保護者の庇護に対する信頼に満ちていた。しかしながら、この信頼は、Sven伯爵の地所に勤める邪な孤児の少年馬丁に付け込まれてしまった。Barenziahが十六歳の時、彼は讒言を弄して一緒にDarkmoorから逃げ出すように彼女を仕向けたのである。旅路での多くの冒険の末に、彼らはMorrowindとの国境に程近いSkyrimの街Riftonに腰を落ち着けたのだった。<br> <br> その少年馬丁Strawは全くの邪悪というわけではなかった。彼は彼なりのわがままな流儀でBarenziahを愛していたのであり、彼女を繋ぎ止めておく方法として彼に考えられるのは、詐欺しかなかったのである。当然ながら、彼女がStrawに対して感じていたのは友情だけだった。しかし彼は、少しずつ彼女の気持ちも変わっていくだろうと希望を抱いていたのである。Strawは小さな牧場を購入して安らかな結婚生活を送ることを望んでいたが、その当時の彼の稼ぎは、二人の食べ物と宿とに辛うじて足りるばかりであった。<br> <br> Riftonに滞在してすぐに、Strawは大胆不敵にして悪辣なKhajiitの盗賊Therrisに出会った。そしてTherrisは、街の中心地区に在る帝国司令官の邸宅に盗みに入ろうと持ちかけたのである。彼が言うには、一人の帝国に対する反逆者がその仕事の依頼人であり、その邸宅で集めたいかなる情報についても充分な報酬を与えてくれるということだった。この計画を偶然漏れ聞いたBarenziahは非常に驚いた。彼女は密やかに部屋を出ると、絶望的な気分でRiftonの街を歩き回った。彼女の心は、帝国への忠誠心と、友人への愛情との間で引き裂かれていた。<br> <br> 結局、帝国への忠誠心が個人的な友情に打ち勝った。帝国司令官の邸宅に足を運んで本当の身元を明かし、友人たちの計画について帝国司令官に警告したのである。その帝国司令官はBarenziahの話を聞くと、その勇気を賞賛し、彼女には決して害が及ばないようにすると請け合った。その帝国司令官こそ、Symmachus将軍その人に他ならなかった。Barenziahが姿を消して以来、彼女を捜して地方を駆け回っていたのだが、ちょうどRiftonに着いて追跡に従事していたのである。Symmachusは彼女を自分の保護下に置き、次のように告げた。すなわち、彼女は妾として売り払われるどころか、十八歳になり次第すぐにMournholdの女王として復位することになっている。そして、その時まではSeptim家と共に新設の帝都に住んで、統治に関する事柄を学び、さらに帝国宮廷に披露されることになる、と。<br> <br> 帝都で、Barenziahは治世の中頃にあったTiber_Septim帝と親しい友人となった。Tiber陛下の子息たち、とりわけ長男で後継者であるPelagiusは、彼女を妹のように愛するようになった。当時のバラッドは、彼女の美・貞節・機知・見識を賞賛した。十八歳の誕生日には、彼女が生まれ故郷へ帰還するのに先立って別れの行進が行われ、帝都中が繰り出してそれを見物したものである。その門出に際して人々は悲しみに暮れたが、しかしMournhold王国の君主という輝ける運命がBarenziahを待っていると誰しもが知っていたのである。 }}}}
//=================================== // Format_ver:0.0.1 (2008-01-01) // // 【解説】 // ・この部分は書物翻訳時に自動的に読み込まれるテンプレート記載のヘッダです。 // ・翻訳ページ作成時も削除しない事を推奨します // // 【記述ガイド】 // ・#preの後の中括弧({と})のセット間に原文/訳文をタグが付いたまま // コピペすると編集上も表示上も便利です // // 【注意】 // ・本文部分を囲む#pre記述ですが、原文と訳文を囲む中括弧は // 『原文は3つづつ、訳文は4つづつ』 // になっている事に注意して下さい。これはMod作成時に // 正規表現で本文(訳文)を抽出するのに便利故です。 // ・訳文で半角スペースを表現したいときはアンダースコア(_)に置き換えてください // ・半角スペースを記述するとそこで改行扱いになるので注意して下さい // ・新しい訳を行う場合は古い訳の下に同じ書式で加えていくようにして下さい // ・翻訳未完時は、 【訳文記述エリア】 という文字列を残して置いて下さい(プログラム処理用) //=================================== *題名 [#name] **原題 [#name_en] -Biography of Barenziah, v 2 **訳題 [#name_ja] -【訳題記述エリア】 *本文 [#text] **原文 [#text_en] // 注意:訳文の部分は中括弧({と})が3つづつ。 #pre{{{ <FONT face=1><DIV align="center"><br> Biography of Queen Barenziah, Vol 2<br> by Stern Gamboge, Imperial Scribe<br> <br><div align="left"> <IMG src="Book/fancy_font/t_52x61.dds" width=52 height=61>he first volume of this series told the story of Barenziah's origin-heiress to the throne of Mournhold until her father rebelled against His Excellency Tiber Septim I and brought ruin to the province of Morrowind. Thanks largely to the benevolence of the Emperor, the child Barenziah was not destroyed with her parents, but reared by Count Sven of Darkmoor, a loyal Imperial trustee. She grew up into a beautiful and pious child, trustful of her guardian's care. This trust, however, was exploited by a wicked orphan stable boy at Count Sven's estate, who with lies and fabrications tricked her into fleeing Darkmoor with him when she turned sixteen. After many adventures on the road, they settled in Rifton, a Skyrim city near the Morrowind borders. <br> <br> The stable boy, Straw, was not altogether evil. He loved Barenziah in his own selfish fashion, and deception was the only way he could think of that would cement possession of her. She, of course, felt only friendship toward him, but he was hopeful that she would gradually change her mind. He wanted to buy a small farm and settle down into a comfortable marriage, but at the time his earnings were barely enough to feed and shelter them. <br> <br> After only a short time in Rifton, Straw fell in with a bold, villainous Khajiit thief named Therris, who proposed that they rob the Imperial Commandant's house in the central part of the city. Therris said that he had a client, a traitor to the Empire, who would pay well for any information they could gather there. Barenziah happened to overhear this plan and was appalled. She stole away from their rooms and walked the streets of Rifton in desperation, torn between her loyalty to the Empire and her love for her friends. <br> <br> In the end, loyalty to the Empire prevailed over personal friendship, and she approached the Commandant's house, revealed her true identity, and warned him of her friends' plan. The Commandant listened to her tale, praised her courage, and assured her that no harm would come to her. He was none other than General Symmachus, who had been scouring the countryside in search of her since her disappearance, and had just arrived in Rifton, hot in pursuit. He took her into his custody, and informed her that, far from being sent away to be sold, she was to be reinstated as the Queen of Mournhold as soon as she turned eighteen. Until that time, she was to live with the Septim family in the newly built Imperial City, where she would learn something of government and be presented at the Imperial Court. <br> <br> At the Imperial City, Barenziah befriended the Emperor Tiber Septim during the middle years of his reign. Tiber's children, particularly his eldest son and heir Pelagius, came to love her as a sister. The ballads of the day praised her beauty, chastity, wit, and learning. On her eighteenth birthday, the entire Imperial City turned out to watch her farewell procession preliminary to her return to her native land. Sorrowful as they were at her departure, all knew that she was ready for her glorious destiny as sovereign of the kingdom of Mournhold. }}} **訳文 [#text_ja] // 注意:訳文の部分は中括弧({と})が原文部分と異なり4つづつ。 #pre{{{{ <FONT face=1><DIV align="center"><br> 「Barenziah女王の伝記」第二巻<br> 帝国書記官Stern_Gamboge著<br> <br><div align="left"> <IMG src="Book/fancy_font/t_52x61.dds" width=52 height=61>he_first_volume,__本書の第一巻に於いて、Barenziahの父親がTiber_Septim一世陛下に対して叛旗を翻してMorrowindに破滅をもたらすまで、元来は彼女がMournholdの王座の後継者であったことを述べておいた。皇帝陛下の大いなる慈悲心によって、子供であったBarenziahは両親と共に殺害されることは無く、忠実なる帝国臣民であるDarkmoorのSven伯爵の下で育てられたのである。彼女は美しくも敬虔なる子供に育って、その保護者の庇護に対する信頼に満ちていた。しかしながら、この信頼は、Sven伯爵の地所に勤める邪な孤児の少年馬丁に付け込まれてしまった。Barenziahが十六歳の時に、彼は讒言を弄して一緒にDarkmoorから逃げ去るように仕向けたのである。旅路での多くの冒険の末に、Morrowindとの国境に程近いSkyrimの街であるRiftonに、彼女たちは腰を落ち着けたのである。<br> <br> その少年馬丁Strawは全くの邪悪というものではなかった。彼は彼なりの我侭な流儀でBarenziahを愛していたのであり、彼女を繋ぎ止めておくための方法として考えられるのは、彼には詐欺しか存在していなかったのである。当然ながら、彼女がStrawに対して感じていたのは友情のみであるが、しかし、少しずつでも心変わりをするかも知れないことに彼は望みを抱いていたのである。Strawは小さな牧場を購入して心地よい結婚生活を送ることを求めていたが、しかし、その当時の稼ぎでは辛うじて逃亡生活を送るのに間に合うだけであった。<br> <br> Riftonに滞在して直ぐに、Strawは大胆不敵にして悪辣なるKhajiitのTherrisに出会った。そして、街の中心地区に在る帝国司令官の邸宅へ盗みに入ろう、そのようにTherrisは提案したのである。彼が言うには、その仕事の依頼人は帝国に対する反逆者であり、その邸宅で集めた如何なる情報についても充分な報酬を与えてくれるのである。この計画を偶然にも漏れ聞いていたBarenziahは非常に驚いてしまった。彼女は密やかに部屋を後にすると、自暴自棄に陥りながらRiftonの街を歩いていた。帝国に対する忠誠と、そして、友人に対する愛情とに引き裂かれながら。<br> <br> 結局のところ、私的友情よりも帝国に対する忠誠が勝った。帝国司令官の邸宅に足を運んで本当の身元を明かすと、彼女の友人による計画を帝国司令官に警告したのである。その帝国司令官はBarenziahの話を聞くと、その勇気を賞賛して彼女に決して害を与えないと請け合った。その帝国司令官こそ、Symmachus将軍その人に他ならなかったのである。Barenziahが姿を消して以来、彼女を捜して地方を駆け回っていたのだが、ちょうどRiftonに着いて追跡に従事していたのである。Symmachusは彼女を保護下に入れると次のように知らせた。すなわち、妾として売るために追い払われるどころか、十八歳になれば直ぐにでも、BarenziahはMournholdの女王として復位することになっている。そして、その時までは、Septim家と共に新設の帝都に住んで、統治に関する事柄を学びながら帝国宮廷に在籍することになるのである、と。<br> <br> 帝都では、Tiber_Septim帝の治世の中頃に於いて、Barenziahは彼に助力を与えていた。Tiber陛下の子息たち、とりわけ最年長の後継者であるPelagius様は、彼女を妹の如く愛するようになったのである。日々のバラッドは、彼女の美・貞節・機知・見識を賞賛するものであった。十八歳の誕生日には、生まれ故郷に戻る彼女のために、その前座として、帝都全体が別れの行列を成して見送ったものである。その門出に際して人々は悲しみに暮れたけれど、しかし、Mournhold王国の君主という輝ける運命がBarenziahを待っていると誰しもが知っていたのである。 }}}} #pre{{{{ <FONT face=1><DIV align="center"><br> 「Barenziah女王の伝記」第二巻<br> 帝国書記官Stern_Gamboge著<br> <br><div align="left"> <IMG src="Book/fancy_font/t_52x61.dds" width=52 height=61>he_first_volume,__本書の第一巻では、Barenziahの生まれについて述べた。Barenziahの父親がTiber_Septim一世陛下に対して叛旗を翻してMorrowindに破滅をもたらすまで、彼女はMournholdの王座の後継者であった。主に皇帝陛下の慈悲心のおかげで、子供であったBarenziahは両親と共に殺害されることは無く、忠実なる帝国臣民であるDarkmoorのSven伯爵の下で育てられたのである。彼女は美しくも敬虔なる子供に育って、保護者の庇護に対する信頼に満ちていた。しかしながら、この信頼は、Sven伯爵の地所に勤める邪な孤児の少年馬丁に付け込まれてしまった。Barenziahが十六歳の時、彼は讒言を弄して一緒にDarkmoorから逃げ出すように彼女を仕向けたのである。旅路での多くの冒険の末に、彼らはMorrowindとの国境に程近いSkyrimの街Riftonに腰を落ち着けたのだった。<br> <br> その少年馬丁Strawは全くの邪悪というわけではなかった。彼は彼なりのわがままな流儀でBarenziahを愛していたのであり、彼女を繋ぎ止めておく方法として彼に考えられるのは、詐欺しかなかったのである。当然ながら、彼女がStrawに対して感じていたのは友情だけだった。しかし彼は、少しずつ彼女の気持ちも変わっていくだろうと希望を抱いていたのである。Strawは小さな牧場を購入して安らかな結婚生活を送ることを望んでいたが、その当時の彼の稼ぎは、二人の食べ物と宿とに辛うじて足りるばかりであった。<br> <br> Riftonに滞在してすぐに、Strawは大胆不敵にして悪辣なKhajiitの盗賊Therrisに出会った。そしてTherrisは、街の中心地区に在る帝国司令官の邸宅に盗みに入ろうと持ちかけたのである。彼が言うには、一人の帝国に対する反逆者がその仕事の依頼人であり、その邸宅で集めたいかなる情報についても充分な報酬を与えてくれるということだった。この計画を偶然漏れ聞いたBarenziahは非常に驚いた。彼女は密やかに部屋を出ると、絶望的な気分でRiftonの街を歩き回った。彼女の心は、帝国への忠誠心と、友人への愛情との間で引き裂かれていた。<br> <br> 結局、帝国への忠誠心が個人的な友情に打ち勝った。帝国司令官の邸宅に足を運んで本当の身元を明かし、友人たちの計画について帝国司令官に警告したのである。その帝国司令官はBarenziahの話を聞くと、その勇気を賞賛し、彼女には決して害が及ばないようにすると請け合った。その帝国司令官こそ、Symmachus将軍その人に他ならなかった。Barenziahが姿を消して以来、彼女を捜して地方を駆け回っていたのだが、ちょうどRiftonに着いて追跡に従事していたのである。Symmachusは彼女を自分の保護下に置き、次のように告げた。すなわち、彼女は妾として売り払われるどころか、十八歳になり次第すぐにMournholdの女王として復位することになっている。そして、その時まではSeptim家と共に新設の帝都に住んで、統治に関する事柄を学び、さらに帝国宮廷に披露されることになる、と。<br> <br> 帝都で、Barenziahは治世の中頃にあったTiber_Septim帝と親しい友人となった。Tiber陛下の子息たち、とりわけ長男で後継者であるPelagiusは、彼女を妹のように愛するようになった。当時のバラッドは、彼女の美・貞節・機知・見識を賞賛した。十八歳の誕生日には、彼女が生まれ故郷へ帰還するのに先立って別れの行進が行われ、帝都中が繰り出してそれを見物したものである。その門出に際して人々は悲しみに暮れたが、しかしMournhold王国の君主という輝ける運命がBarenziahを待っていると誰しもが知っていたのである。 }}}}
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